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エレベーターガール
第5章 冷蔵庫
「このままイケるだろうか?」
「ちょっと押せば軽いんじゃないですか?」
段ボールを見つめ、手で幅を見ながら男たちが相談しているのが、まさか自分のことだとは思いもしなかった。
「奥さん、このまま梱包したまま上げますね。
次は、先に歩いて俺達を見張ってください。」
は…ぃ…
話の内容より男の一人称が『俺』だということに、何故かまた体を熱くしていた。
前よりサイズアップした冷蔵庫はかなり大きく、男たちの手が何とか入る程度の隙間しかない。
「お前が上をイケ。」
「先輩、下のが重いっすよ?また腰、イッチャいますよ?」
曲がり角のある階段を、持ち代えることなく上がるのは大変ではなかろうか。
梱包を外してから上がってもらった方が良かったんじゃないか…