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エレベーターガール
第6章 エアコン

ピンポーン…

ほぼ約束通りの時間にインターホンが来客を報せる。

私はモニターで相手を確認した。

「今、開けますね。」

ありきたりの返事をすると、

『こんちはー、電気屋です。』

また、白い歯が目立つ日焼けした男だった。

ドアを開ければ、爽やかな笑顔と共に男の汗の臭いがする。

黒いTシャツの袖を捲り上げた男が会釈しながら扉から入ってきた。

「リビングのエアコンでしたよね。
まずは取り外しをします。」

腰に道具の入ったベルトを提げ、養生マットを持った男が、私の後から二階にあるリビングについて上がってくる。

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