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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第5章 特訓! 沙川花楓!!
 流山おおたかの森ショッピングセンター。俺が特訓の場に選んだのはここだ。
 つくばエクスプレスの駅から直結のここは、オープンして十年ほどのまだ新しいショッピングセンターで様々なテナントが並び、冬休みということもあってたくさんの人で賑わっている。

 俺達が戦いに明け暮れている間に年が明けた。新年おめでとうございます。

「こ、ここ…?」
「そう。早速入ろう」

 今日はジャージ仕様の忍び装束ではなくて普段着。花楓は白いふわふわもこもこのセーターに、舌は膝丈のチェック柄のスカート。その上にお洒落な白のロングダウンコート。足元はくるぶしまで隠れるショートブーツ。

 なかなか可愛らしい格好だ。

 花楓のお出かけファッションは実はちょっと新鮮だ。逆に部屋着やら道着姿やらは見慣れているけど。一緒に住んでるとなかなかお洒落姿というのにはお目にかかれなかったりするみたいだ。

 何だかんだ言っても、そうやって綺麗にして出てきてくれるところが嬉しかったりして。

 尻込みする花楓を促して、いざショッピングモールへ乗り込む。特に買いたいものもないんだけど、とりあえずよく行くお店に行ってみようか。ぶらぶらと歩きながら花楓が落ち着いてきた頃を見計って、エレベーターに乗り込む。新年セールで混みあう店内はエレベーターも混雑している。

「花楓」
「ん? ひっ…!」

 漏れそうになる悲鳴を口を押さえて必死に飲み込んだ。

 油断したところで名前を呼び、俺に注意を向けさせた瞬間にエッチな姿を想像し、瞬時に『力』を発動させる。

 瞬間的に体を駆け巡る強烈な快感が花楓を震わせる。エレベーターの中、ちらっと他のお客さんが花楓に目を向ける。気付かれまいとして花楓は健気に耐えた。

 エレベーターのドアが開き、他の乗客のいちばん後ろについて降りる時、花楓は足元が覚束ないのか、それとなく俺に体を預けて来た。
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