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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第5章 特訓! 沙川花楓!!
「お盛んなんですね」

 にやにやと笑う店員さん。花楓は見た目、スポーツ少女でそういうこととは縁がないような爽やかさを相手に印象付ける。俺とのセックスを経験した後でも、そして今日のように何度も絶頂した直後でも、まだ清純な雰囲気を漂わせている。

「こ、こんな買い物させて…ひゃっ!?」

 何やらつぶやいたかと思ったら、またも花楓の背筋が快感によって伸ばされた。絶頂の直後にまた快感に襲われている。

 もしかして『力』の連続発動!?

 男性諸氏はご存知の通り、射精直後にはいわゆる「賢者タイム」というインターバルがある。その間は全てのエロ妄想を捨て去り、賢者のごとくエロい行為の無意味さを悟り無の境地へと落ち込んでしまう。
 一方、女性の絶頂は男性のように瞬間最大風速型ではなく、じんわりとしばらく続くらしい、とネットの記事で読んだことがある。そしてアダルトな動画ではよく「強制連続絶頂」なるものを見かける。

 もしかしたら花楓も、一度絶頂に達したとしてもすぐにまた『力』再発動が可能なんじゃないのか。俺はそんなふうに考えていたけど、まさか今、こんな形で証明されるとは。

「あの?」

 眉をひそめる店員に引きつった愛想笑いを返す花楓。まさかこの店員さんも、目の前の少女が今、強烈な性感に悩まされているとは思いもしないだろう。

 『力』の連続発動。

 これが今後も可能なら、戦いにおいて大きな意味を持つ。
 もし戦いの途中で花楓に限界が来たとしても、すぐにまた俺に力を注ぐことが出来るようになる。
 もちろん花楓の負担は大きくなるのだろうから、そうならないにこしたことはないけど、もしもの時の大きな安心になる。

 俺は一足先に店を出て花楓を待った。
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