この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第5章 特訓! 沙川花楓!!
「あ、あの…」
「はい?」
不愛想に店員さんが振り返る。ちょっと小太りな体型のせいか店内に効いている暖房のせいか、冬なのに暑そう腕まくりをしている。振り返って、そこにいたのが美少女だと気が付いて驚いたように目を見開く。
「これが欲しいんですけど…」
快感に震える手を何とか伸ばし、紙を店員さんに渡す。店員さんは紙に目を落とした後、にやりと笑って「レジで待っていて下さい」と告げた。どうやら取って来てくれるらしい。見かけによらず親切だ。
その間に花楓は一歩一歩を数えるような足取りでレジへと向かう。そうか、『力』の発動中に歩くのはこれがはじめてだ。ショッピングモールでのエスカレーターでは乗り換えがあったけど、その時も俺が支えていたから、自分の力で歩くのはこれがはじめてだ。
もしも戦いの途中で俺が動けなくなり、花楓が逃げなければならなくなった時、この足では逃げきれない。
こればっかりはもう慣れてもらうしかないのだろうけど、そんな事態にならないように、俺がしっかり戦わなければ。
どうにかレジに辿り着いた花楓は、手をついて周りを見渡すと、びくびくっと体を震わせた。
どうやら近くに人がいないのを確認して、そしてイったようだ。『力』の発動中でも随分落ち着いた行動が取れるようになってきている。
いざとなったら花楓だけでも逃がさないと…
動きは遅くてもこれくらい冷静に行動が出来れば、どうにか逃がしてやることは出来るかもしれない。
「どうかしました?」
「い、いえ」
「はい、これね」
絶頂直後に後ろからむっつりと声をかけられて、今度は驚きで背筋が伸びる。店員さんはちゃんと頼んだ商品を持ってきてくれていた。
ぴきっ。音が聞こえてきそうなほど花楓の顔が硬直する。その顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
店員さんが持って来たのは、バイブとローターだった。
「はい?」
不愛想に店員さんが振り返る。ちょっと小太りな体型のせいか店内に効いている暖房のせいか、冬なのに暑そう腕まくりをしている。振り返って、そこにいたのが美少女だと気が付いて驚いたように目を見開く。
「これが欲しいんですけど…」
快感に震える手を何とか伸ばし、紙を店員さんに渡す。店員さんは紙に目を落とした後、にやりと笑って「レジで待っていて下さい」と告げた。どうやら取って来てくれるらしい。見かけによらず親切だ。
その間に花楓は一歩一歩を数えるような足取りでレジへと向かう。そうか、『力』の発動中に歩くのはこれがはじめてだ。ショッピングモールでのエスカレーターでは乗り換えがあったけど、その時も俺が支えていたから、自分の力で歩くのはこれがはじめてだ。
もしも戦いの途中で俺が動けなくなり、花楓が逃げなければならなくなった時、この足では逃げきれない。
こればっかりはもう慣れてもらうしかないのだろうけど、そんな事態にならないように、俺がしっかり戦わなければ。
どうにかレジに辿り着いた花楓は、手をついて周りを見渡すと、びくびくっと体を震わせた。
どうやら近くに人がいないのを確認して、そしてイったようだ。『力』の発動中でも随分落ち着いた行動が取れるようになってきている。
いざとなったら花楓だけでも逃がさないと…
動きは遅くてもこれくらい冷静に行動が出来れば、どうにか逃がしてやることは出来るかもしれない。
「どうかしました?」
「い、いえ」
「はい、これね」
絶頂直後に後ろからむっつりと声をかけられて、今度は驚きで背筋が伸びる。店員さんはちゃんと頼んだ商品を持ってきてくれていた。
ぴきっ。音が聞こえてきそうなほど花楓の顔が硬直する。その顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
店員さんが持って来たのは、バイブとローターだった。