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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第7章 最終決戦! 土方歳三!!
俺の言葉を受けてじーちゃんが深く頭を下げた。
「小次郎の言う通りじゃ。儂は小次郎が戦いに向かうように術をかけた。
花楓可愛さにやったことじゃ、責めてくれてええ…」
近藤との二度目の戦いに向かう前、じーちゃんは俺に「花楓を頼む」と言った。その言葉が術のきっかけだった。
「いや、その前からじゃ」
「前?」
「うむ…小次郎」
じーちゃんがひたと俺を見つめる。
年老いたとはいえ一流の忍びで一流の剣客だ。恐らく人を斬ったこともある。
その凄みを感じさせる強い視線が俺に突き刺さる。まるで鋭い刃物を突き付けられているような、そんな緊張感。
じわり、と汗が滲む。それでも目を逸らせなかった。目を逸らした瞬間、ばっさりと斬り捨てられそうな、そんな威圧感がある。
「小次郎」
もう一度、じーちゃんが言う。
「…何?」
「背中、丸めてもいいかのう?」
「…え?」
「もう限界じゃ。ジジイらしい姿勢に戻させてくれ」
言うや否やじーちゃんの背中が丸く縮こまる。覇気は消え失せいつものじーちゃんに戻った。
「ふぉっふぉっふぉっ」
思わずずっこけそうな俺にいつもの笑い声が浴びせかけられた。
「小次郎の言う通りじゃ。儂は小次郎が戦いに向かうように術をかけた。
花楓可愛さにやったことじゃ、責めてくれてええ…」
近藤との二度目の戦いに向かう前、じーちゃんは俺に「花楓を頼む」と言った。その言葉が術のきっかけだった。
「いや、その前からじゃ」
「前?」
「うむ…小次郎」
じーちゃんがひたと俺を見つめる。
年老いたとはいえ一流の忍びで一流の剣客だ。恐らく人を斬ったこともある。
その凄みを感じさせる強い視線が俺に突き刺さる。まるで鋭い刃物を突き付けられているような、そんな緊張感。
じわり、と汗が滲む。それでも目を逸らせなかった。目を逸らした瞬間、ばっさりと斬り捨てられそうな、そんな威圧感がある。
「小次郎」
もう一度、じーちゃんが言う。
「…何?」
「背中、丸めてもいいかのう?」
「…え?」
「もう限界じゃ。ジジイらしい姿勢に戻させてくれ」
言うや否やじーちゃんの背中が丸く縮こまる。覇気は消え失せいつものじーちゃんに戻った。
「ふぉっふぉっふぉっ」
思わずずっこけそうな俺にいつもの笑い声が浴びせかけられた。