この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第7章 最終決戦! 土方歳三!!
「儂を斬ってもよいぞ」
「え?」
「儂は亡き息子の忘れ形見である花楓が大事なあまり、実の孫同様に思っておった小次郎をみすみす危険な目に遭わせた。花楓ではあの者達には絶対に勝てん。沖田との立ち合いを見て、その考えが間違っておらんかったと確信した。
 お主は儂を信じてくれておったかもしれんが、儂はその信頼を裏切ったのじゃ」
「うん…」
「すまんかった、小次郎。儂はお主に斬られても文句は言えん」
「そうかもね…」

 それきり会話が途絶えた。

 じーちゃんの話はきっと全てが真実だ。そしてそれが真実なら、確かに俺に斬られても文句は言えないだろう。実際俺は戦いの中で何度も傷を負い、生きるか死ぬか、そんなぎりぎりのところを戦い抜いて来た。

 しかし、俺が行き抜いてこられたのも、それもやっぱりじーちゃんが俺を鍛えてくれていたからだ。
 じーちゃんは花楓を思うあまり、俺を危機に追い込んだ。でも俺が死ぬことを望んでいたわけじゃない。今日まで与えてもらった愛情は本物だと、俺はそう言える。

「小次郎」

 答えを出せないまま言葉を探していると、先に口を開いたのはじーちゃんだった。

「話すなら早くしてくれんかの?」
「え?」
「腰が限界じゃ…」

 言ってへなへなとじーちゃんの腰がまた曲がった。俺の緊張もへなへなと消えてしまったけど。
/227ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ