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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第7章 最終決戦! 土方歳三!!
「儂を斬ってもよいぞ」
「え?」
「儂は亡き息子の忘れ形見である花楓が大事なあまり、実の孫同様に思っておった小次郎をみすみす危険な目に遭わせた。花楓ではあの者達には絶対に勝てん。沖田との立ち合いを見て、その考えが間違っておらんかったと確信した。
お主は儂を信じてくれておったかもしれんが、儂はその信頼を裏切ったのじゃ」
「うん…」
「すまんかった、小次郎。儂はお主に斬られても文句は言えん」
「そうかもね…」
それきり会話が途絶えた。
じーちゃんの話はきっと全てが真実だ。そしてそれが真実なら、確かに俺に斬られても文句は言えないだろう。実際俺は戦いの中で何度も傷を負い、生きるか死ぬか、そんなぎりぎりのところを戦い抜いて来た。
しかし、俺が行き抜いてこられたのも、それもやっぱりじーちゃんが俺を鍛えてくれていたからだ。
じーちゃんは花楓を思うあまり、俺を危機に追い込んだ。でも俺が死ぬことを望んでいたわけじゃない。今日まで与えてもらった愛情は本物だと、俺はそう言える。
「小次郎」
答えを出せないまま言葉を探していると、先に口を開いたのはじーちゃんだった。
「話すなら早くしてくれんかの?」
「え?」
「腰が限界じゃ…」
言ってへなへなとじーちゃんの腰がまた曲がった。俺の緊張もへなへなと消えてしまったけど。
「え?」
「儂は亡き息子の忘れ形見である花楓が大事なあまり、実の孫同様に思っておった小次郎をみすみす危険な目に遭わせた。花楓ではあの者達には絶対に勝てん。沖田との立ち合いを見て、その考えが間違っておらんかったと確信した。
お主は儂を信じてくれておったかもしれんが、儂はその信頼を裏切ったのじゃ」
「うん…」
「すまんかった、小次郎。儂はお主に斬られても文句は言えん」
「そうかもね…」
それきり会話が途絶えた。
じーちゃんの話はきっと全てが真実だ。そしてそれが真実なら、確かに俺に斬られても文句は言えないだろう。実際俺は戦いの中で何度も傷を負い、生きるか死ぬか、そんなぎりぎりのところを戦い抜いて来た。
しかし、俺が行き抜いてこられたのも、それもやっぱりじーちゃんが俺を鍛えてくれていたからだ。
じーちゃんは花楓を思うあまり、俺を危機に追い込んだ。でも俺が死ぬことを望んでいたわけじゃない。今日まで与えてもらった愛情は本物だと、俺はそう言える。
「小次郎」
答えを出せないまま言葉を探していると、先に口を開いたのはじーちゃんだった。
「話すなら早くしてくれんかの?」
「え?」
「腰が限界じゃ…」
言ってへなへなとじーちゃんの腰がまた曲がった。俺の緊張もへなへなと消えてしまったけど。