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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第7章 最終決戦! 土方歳三!!
 後ろ手に花楓が襖を閉めた。夜の食事を終えて戦いが始まるまでの静かな時間。

 離れの俺の部屋で俺と花楓の二人が向かい合っていた。部屋の隅には綺麗に畳まれたジャージ仕様の忍び装束。花楓のお母さんがいつも綺麗に洗ってくれる。沖田に裂かれた部分は丁寧に縫ってあった。

「花楓」

 俺が手を広げると、花楓が身体を預ける。

「『力』を使って」
「うん…」
「いっぱいイってね」
「馬鹿…」

 言葉とは裏腹に声に棘はない。俺の顔を見つめると目を閉じてキスを待つ。

 ぴったりと唇が重なった。同時に花楓の意識が流れ込んでくる。花楓は心の中で俺の名を呼び、語りかける。

 生きて帰ってね、と。

 ぴくっと小さく花楓の体が震える。『力』が花楓の体に性の快感を与える。わずかな口づけが大きな快感になる。

「あ…ん」

 舌を吸われて花楓が漏らす吐息が俺の口の中を甘く暖める。
 今日もお気楽なスウェットとパーカーの部屋着。それに似合わない色っぽい声と表情。

 いきなりスウェットの中に手を入れた。パンツの中にまで潜り込む。

「あ…っ、いきなり、そんなとこ…あうっ!」
「まだキスしただけなのに、すごい濡れてる」
「ち、『力』のせいでしょ、馬鹿…」

 びくびくと体を震わせながらも必死に言い訳する姿が、いつもの強気な花楓と快感に翻弄される花楓の両方を表しているようで、何だか面白く、すごく可愛い。

「あう…はぁ、んっ! ふ、布団に連れて行って…あんっ!」
「一回イったらね」
「馬鹿…馬鹿ぁ…あうっ!」

 今にも崩れ落ちそうな体を、俺の首に手を回して懸命に支える。『力』の発動中の花楓の感度は風に吹かれただけでも感じてしまうほどだ。

 だから、花楓がイくまでそう時間はかからなかった。

 ぎゅっと俺の首にしがみつき、熱く甘い吐息を吐き出す。花楓の中がきゅっと締まり、俺の指をうねうねと締め付ける。

 指でこんなに気持ちがいいのなら…

 男なら誰もが考えずにいられないほどに、そこは気持ちがいい。

「あうっ、あん…っ! イっちゃう、イきそ…あうっ!」

 俺の指にも無限の気持ちよさを与えながら、花楓は快感の中に堕ちていった。
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