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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第7章 最終決戦! 土方歳三!!
「待っていましたよ、この瞬間を!」
凶気の声を上げながら乱入して来たのは、武田観柳斎だった。
俺は武田に深手を負わせたが、しかしあの時は武田が逃げたのと花楓のこともあって、止めを刺すことが出来なかった。
まだ生きていたか。
すでに俺に斬られた脇腹のあたりは半分闇に溶け始めている。それでも執念だけで現世に留まり続けたらしい。
俺を殺すため。そして幕末に自分を殺した新選組に復讐するため。
俺と土方が命のぎりぎりに追い込まれるのを待って飛び込んで来た。
俺はすでに全身全霊の一撃を土方に送っている。土方の刀は鍔元で折れている。
武田の手には短い刀が握られていた。真っ直ぐに剣先を俺に向け突っ込んでくる。
俺の円を描く攻撃と真っ直ぐに一点を突く武田と。どちらが早く相手に届くかは一目瞭然だった。武田を斬ることはおろか、全ての力を注ぎ込んだ一撃をもう止めることも出来ない。
どうしようもなかった。せめて相撃ちに持ち込もう。そう思った。
他の誰を許せても、花楓を辱めたこの男だけは許せない。もう死んだと思っていたが、生きていたのなら逆に好都合だ。
俺の命との交換でも安いくらいだ。それだけかうぇでを傷付けた罪は重い。
死ぬ覚悟はあっさりと決まった。生きる覚悟を強くした時、同時に死ぬ準備も出来てしまっていた。
ごめん、花楓。俺、帰れない。
凶気の声を上げながら乱入して来たのは、武田観柳斎だった。
俺は武田に深手を負わせたが、しかしあの時は武田が逃げたのと花楓のこともあって、止めを刺すことが出来なかった。
まだ生きていたか。
すでに俺に斬られた脇腹のあたりは半分闇に溶け始めている。それでも執念だけで現世に留まり続けたらしい。
俺を殺すため。そして幕末に自分を殺した新選組に復讐するため。
俺と土方が命のぎりぎりに追い込まれるのを待って飛び込んで来た。
俺はすでに全身全霊の一撃を土方に送っている。土方の刀は鍔元で折れている。
武田の手には短い刀が握られていた。真っ直ぐに剣先を俺に向け突っ込んでくる。
俺の円を描く攻撃と真っ直ぐに一点を突く武田と。どちらが早く相手に届くかは一目瞭然だった。武田を斬ることはおろか、全ての力を注ぎ込んだ一撃をもう止めることも出来ない。
どうしようもなかった。せめて相撃ちに持ち込もう。そう思った。
他の誰を許せても、花楓を辱めたこの男だけは許せない。もう死んだと思っていたが、生きていたのなら逆に好都合だ。
俺の命との交換でも安いくらいだ。それだけかうぇでを傷付けた罪は重い。
死ぬ覚悟はあっさりと決まった。生きる覚悟を強くした時、同時に死ぬ準備も出来てしまっていた。
ごめん、花楓。俺、帰れない。