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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第8章 戦いが終わって
 土方との戦いの最終局面、突然飛び込んで来た武田観柳斎に俺は対応が出来なかった。真っ直ぐに突き立てられた剣先を見ながら、俺は死を覚悟した。

 その俺を救ってくれたのが花楓だった。俺の名を呼びながら武田の前に割って入る。俺の剣の一振りはもう止められない。

 武田を抱き留める花楓がちらりと振り返った。俺は刀を振り切った。

 思い出せ。俺の手に握られているのは「誠」の剣。

 近藤勇の剣は俺の肩を深く捉えた。しかし傷は浅かった。
 近藤と共に現世に蘇った刀は、本来は実体を持たない。俺達が「そこにある」と強く認識しているからこそ、そこにある。

 近藤、永倉、原田、沖田。そして土方。俺が戦ってきた男達。俺を強くしてくれた男達。
 そこに確かな繋がりを感じる。心ある男達の、誠の剣。

 だから、きっと俺にも出来るはず。

 俺は迷わず刀を振り抜いた。
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