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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第2章 決戦! 近藤勇!!
花楓が作ってくれた卵粥を食べるとよりいっそう人心地がついた。温かい食事というのはこんなにも人を落ち着かせてくれるものなんだな、と俺は変な感心をしてしまう。
しかし、あれだけの話を聞かされて、俺はどんだけ腹が減ってたんだか。
俺の食事が終わるのを待って、花楓が決意の言葉を紡いだ。
「私、また近藤のところに行く」
「花楓」
「放っておけない。沙川の宿命とかじゃなくて、この道場のためにも近藤をこのままにしておけない」
「気持ちは分かるけど」
俺の言葉に花楓がきっと強い視線を向ける。
「聞けって」
鋭い言葉が飛んできそうだったので、俺は慌てて機先を制す。攻撃型で強気の花楓相手では、後の先を狙うなんて思って考えていると、いつの間にか勢いに圧倒されてしまう。
先の先。こういう時の花楓相手では常に先手を取らないと自分の話も出来やしない。
「相手は近藤勇だぞ。まともに挑んだって勝ち目は薄いだろ? それに相手は、その…幽霊だろ? 刀で斬れるのか?」
ふぉふぉふぉ。またもバルタン星人と化したじーちゃんが、笑い声とは裏腹に真剣な目で割り込んで来た。
「小次郎、ならばお主にも授けよう。沙川の『裏』の極意を。花楓と二人で使いこなすがいい」
しかし、あれだけの話を聞かされて、俺はどんだけ腹が減ってたんだか。
俺の食事が終わるのを待って、花楓が決意の言葉を紡いだ。
「私、また近藤のところに行く」
「花楓」
「放っておけない。沙川の宿命とかじゃなくて、この道場のためにも近藤をこのままにしておけない」
「気持ちは分かるけど」
俺の言葉に花楓がきっと強い視線を向ける。
「聞けって」
鋭い言葉が飛んできそうだったので、俺は慌てて機先を制す。攻撃型で強気の花楓相手では、後の先を狙うなんて思って考えていると、いつの間にか勢いに圧倒されてしまう。
先の先。こういう時の花楓相手では常に先手を取らないと自分の話も出来やしない。
「相手は近藤勇だぞ。まともに挑んだって勝ち目は薄いだろ? それに相手は、その…幽霊だろ? 刀で斬れるのか?」
ふぉふぉふぉ。またもバルタン星人と化したじーちゃんが、笑い声とは裏腹に真剣な目で割り込んで来た。
「小次郎、ならばお主にも授けよう。沙川の『裏』の極意を。花楓と二人で使いこなすがいい」