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第2章 決戦！　近藤勇！！

　今夜、いい？

　女の子に言われてみたい台詞のひとつだが、残念ながら大人な夜の時間へのお誘いではない。
　その証拠に俺と花楓は江戸川を闇を縫うように走っている。

　俺の傷はすっかり治った。刀も問題なく握れる。数日の休養では若い体はそう衰えない。それでもしっかりと鍛錬をこなし、休んでいた間の鈍りも取り除いた。唯一問題なのは花楓のせいでこの数日ちょっと寝不足が続いているが、それは俺のごく個人的な問題だし実際大した問題でもない。

　今夜、俺達は近藤勇に挑む。再挑戦、雪辱戦だ。

　道場の名誉を守るため。ご近所の皆さんの安全のため。
　そして、花楓のため。