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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第2章 決戦! 近藤勇!!

「よく来た少年。もう怪我はいいのか」
「ご心配どうも。というか、手加減してくれたおかげですっかり治ったよ」
ふむ。相変わらずの口癖で近藤が笑む。
「よい気合の乗りだな」
「まあね」
俺と近藤が言葉を交わしている間、花楓はじっと押し黙っていた。やはりいろいろと思うところがあるのだろう。それでも前の時のように怯えきってはいない。不安はあるだろうし、真剣での戦いへの恐怖もあるだろう。
それでも両の足をしっかりと地に着けて、近藤と対峙していた。
近藤が立っていたのは前回と同じところ。
実はここは俺と花楓が剣術や忍術の鍛錬でよく来るところだ。
種を明かせば前回の戦いで花楓が見せた忍術「木の葉隠れ」も茂みの中にすでに仕掛けがしてあった。スマホとBluetoothで繋がった箱に信号を送ると、中の葉っぱが弾け出すようにしてある。
忍術はそうやって全て仕掛けがある。現代の忍者は現代らしく、スマホやインターネットも駆使する。
だからまあ、要はここは俺や花楓にとって慣れ親しんだ場所だということ。
言ってしまえば俺達のホームグラウンドだ。
なのに、近藤の存在感は依然として大きく硬く、そして強い。それに呑み込まれちゃいけない。俺は言葉を続けた。
「今回は秘策もあるしね」
「ほう」
近藤が一際笑顔を大きくする。やれるものならやってみろ、という感じじゃなくて、本当に楽しそうな笑顔だ。
「なら、多くを語る必要はあるまい。剣客なら剣客らしく、剣で語ろうではないか」
「ご心配どうも。というか、手加減してくれたおかげですっかり治ったよ」
ふむ。相変わらずの口癖で近藤が笑む。
「よい気合の乗りだな」
「まあね」
俺と近藤が言葉を交わしている間、花楓はじっと押し黙っていた。やはりいろいろと思うところがあるのだろう。それでも前の時のように怯えきってはいない。不安はあるだろうし、真剣での戦いへの恐怖もあるだろう。
それでも両の足をしっかりと地に着けて、近藤と対峙していた。
近藤が立っていたのは前回と同じところ。
実はここは俺と花楓が剣術や忍術の鍛錬でよく来るところだ。
種を明かせば前回の戦いで花楓が見せた忍術「木の葉隠れ」も茂みの中にすでに仕掛けがしてあった。スマホとBluetoothで繋がった箱に信号を送ると、中の葉っぱが弾け出すようにしてある。
忍術はそうやって全て仕掛けがある。現代の忍者は現代らしく、スマホやインターネットも駆使する。
だからまあ、要はここは俺や花楓にとって慣れ親しんだ場所だということ。
言ってしまえば俺達のホームグラウンドだ。
なのに、近藤の存在感は依然として大きく硬く、そして強い。それに呑み込まれちゃいけない。俺は言葉を続けた。
「今回は秘策もあるしね」
「ほう」
近藤が一際笑顔を大きくする。やれるものならやってみろ、という感じじゃなくて、本当に楽しそうな笑顔だ。
「なら、多くを語る必要はあるまい。剣客なら剣客らしく、剣で語ろうではないか」

