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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第2章 決戦! 近藤勇!!
「花楓、やるぞ」
「うん!」

 花楓が小太刀を抜く。月明かりを受けて鈍く光る刀身を見ながら精神を集中させていく。俺は花楓の呼吸に耳をすませ、意識を同調させていく。
 花楓の視線が小太刀から俺へと移る。瞳に映る俺。俺が感じる花楓の鼓動。

 二人の力をひとつに。

 沙川古流裏の奥義、心鏡の剣。

 きー…ん。

 澄んだ耳鳴りのような音が俺を貫く。俺と花楓が繋がる。

 そして…

「きゃうっ!?」
「か、花楓? どうした!?」
「な、何これぇ…!」

 悲鳴のような声を上げ、花楓が身体をびくびくと波打たせている。

「い、痛いのか?」
「違…私のことは…んっ、いい、から…」
「だけど…」
「いいからっ! 早く、早くしてよぉ…あんっ!」

 何かを耐えるように両手で抱いた体をくねらせる。

「大丈夫なんだな」
「へ、平気…はう、ん…」
「分かった、じゃあ…」

 ぐっと柄を強く握る。持ち上げた刀の先に近藤を捉える。

「すぐに終わらせるから」
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