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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第2章 決戦! 近藤勇!!

「ふむ」
必殺の一撃が入ったと思った。
なのに近藤は立っていた。平然と。
「やはり、その刀では斬れんようだな」
「…たま試したな」
ふむ、と近藤が笑う。
「いや、すまなかった。しかしあの一瞬を逃さず捉えるとは。腕も度胸も大したものだ」
だが、と近藤は眼光鋭く俺を睨む。
「現世の者しか斬れぬその刀では儂を傷付けることはかなわんようだ。秘策があるのならば早めに出したほうがよいぞ」
「言われなくても」
俺は分かっている。剣の腕だけなら何とかついて行ける。少なくとも、前の時のように一方的に負けるようなことはない。
しかし、獲物に差があり過ぎた。
あの世から近藤とともに蘇った、名刀長曽祢虎徹。
対して俺の剣は無銘。とはいえ決して悪い刀じゃない。しっかりと研いでもあるし、重さやそのバランスなど、俺は刀の全てを熟知している。
差とは近藤の言葉通り。俺の刀は現世のものしか斬れない。
ちら、と花楓に視線を送る。花楓は深く頷いた。
「なら見せてやる、近藤。俺達の秘策を。お前を斬ることが出来る剣を」
必殺の一撃が入ったと思った。
なのに近藤は立っていた。平然と。
「やはり、その刀では斬れんようだな」
「…たま試したな」
ふむ、と近藤が笑う。
「いや、すまなかった。しかしあの一瞬を逃さず捉えるとは。腕も度胸も大したものだ」
だが、と近藤は眼光鋭く俺を睨む。
「現世の者しか斬れぬその刀では儂を傷付けることはかなわんようだ。秘策があるのならば早めに出したほうがよいぞ」
「言われなくても」
俺は分かっている。剣の腕だけなら何とかついて行ける。少なくとも、前の時のように一方的に負けるようなことはない。
しかし、獲物に差があり過ぎた。
あの世から近藤とともに蘇った、名刀長曽祢虎徹。
対して俺の剣は無銘。とはいえ決して悪い刀じゃない。しっかりと研いでもあるし、重さやそのバランスなど、俺は刀の全てを熟知している。
差とは近藤の言葉通り。俺の刀は現世のものしか斬れない。
ちら、と花楓に視線を送る。花楓は深く頷いた。
「なら見せてやる、近藤。俺達の秘策を。お前を斬ることが出来る剣を」

