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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第2章 決戦! 近藤勇!!
「小次郎」
声に振り返ると花楓が立っていた。
「…大丈夫?」
「ああ」
ひゅうっと冷たい風が吹き抜ける。
「…強かったね」
「ああ…」
強くて大きかった。いろんなものを教えてくれた。
…そんな気がする。
「最後、小次郎って…名前で呼んでくれたね」
「うん…」
「負けられないね、私達…」
ふらふらと覚束ない足取りで俺の横に並ぶ。二人の視線は先程まで近藤がそこにいた、今は何もない地面。
「そうだな…ああ、花楓は大丈夫か?」
「え、私?」
「うん、随分辛そうだったけど」
「う、うん…私は平気」
「ならいいけど…一体どうなったんだ?」
俺の質問に何故か花楓は顔を真っ赤にした。
「馬鹿っ! もう聞くな」
え、何で怒鳴られたんだ?
理解不能に陥った俺を残し、背を向けて足早に歩き出す。
風が吹き落ち葉がふわりと舞う。目を凝らしてもやはりそこに近藤はもういなかった。
「小次郎」
少し先で花楓が呼ぶ。
「帰るよ」
声に振り返ると花楓が立っていた。
「…大丈夫?」
「ああ」
ひゅうっと冷たい風が吹き抜ける。
「…強かったね」
「ああ…」
強くて大きかった。いろんなものを教えてくれた。
…そんな気がする。
「最後、小次郎って…名前で呼んでくれたね」
「うん…」
「負けられないね、私達…」
ふらふらと覚束ない足取りで俺の横に並ぶ。二人の視線は先程まで近藤がそこにいた、今は何もない地面。
「そうだな…ああ、花楓は大丈夫か?」
「え、私?」
「うん、随分辛そうだったけど」
「う、うん…私は平気」
「ならいいけど…一体どうなったんだ?」
俺の質問に何故か花楓は顔を真っ赤にした。
「馬鹿っ! もう聞くな」
え、何で怒鳴られたんだ?
理解不能に陥った俺を残し、背を向けて足早に歩き出す。
風が吹き落ち葉がふわりと舞う。目を凝らしてもやはりそこに近藤はもういなかった。
「小次郎」
少し先で花楓が呼ぶ。
「帰るよ」