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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第4章 脱童貞! 宮本小次郎!!
「おはよー、小次郎! 起きろ~!!」
からっと音を立てて襖が開く。武田観柳斎との戦いから一夜明けた朝。俺は花楓のけたたましい声に起こされた。
「む~…」
「ほら、起きろ~。いつまで寝ぼけてんだ~?」
「う~、うん…」
ばさっと布団が捲られた。
「きゃっ!」
眠たい頭に響く女の子みたいな悲鳴。というか花楓は女の子。
「ちょ…あんた、朝っぱらから馬鹿じゃないの!?」
「ん~?」
朝の冷たい空気が太ももに触れる。窓から明るい光が差し込んでくる。今日もいい天気だ。ボクサーブリーフを透かして寒さが沁み込んでくる。
…電気毛布が熱くていつの間にかジャージを脱いでたらしい。足元に丸まってくしゃくしゃになったジャージがちょっと愉快なポーズで転がっている。
ということは…?
俺の下半身は今ボクサーブリーフ一枚。俺のコジローは本人の寝起きの悪さとは裏腹に朝特有の元気さで起き上がっている。
「馬鹿っ! 朝からなんてもの見せてくれるのよ!」
寝起きの頭にキンキン声が響く。
「さっさと着替えて顔洗ってきなさい! 朝ご飯が冷めるわよ!」
ぴしゃっ! 小気味いい音を立てて襖が閉まった。これで威勢のいい足音が遠ざかって行けばいつも通りの朝。いつも通りの朝の風景。
…いつも通り?
昨日、あんなことがあったのに。あんなことをされたのに。
夢ではない証拠に俺の上半身はあちこちに包帯が巻かれている。
どうやって帰って来たのか、よく覚えていない。ただ花楓を部屋に送り届け傷の手当てをした後、倒れ込むように眠ってしまった。それくらいに消耗していた。
からっと音を立てて襖が開く。武田観柳斎との戦いから一夜明けた朝。俺は花楓のけたたましい声に起こされた。
「む~…」
「ほら、起きろ~。いつまで寝ぼけてんだ~?」
「う~、うん…」
ばさっと布団が捲られた。
「きゃっ!」
眠たい頭に響く女の子みたいな悲鳴。というか花楓は女の子。
「ちょ…あんた、朝っぱらから馬鹿じゃないの!?」
「ん~?」
朝の冷たい空気が太ももに触れる。窓から明るい光が差し込んでくる。今日もいい天気だ。ボクサーブリーフを透かして寒さが沁み込んでくる。
…電気毛布が熱くていつの間にかジャージを脱いでたらしい。足元に丸まってくしゃくしゃになったジャージがちょっと愉快なポーズで転がっている。
ということは…?
俺の下半身は今ボクサーブリーフ一枚。俺のコジローは本人の寝起きの悪さとは裏腹に朝特有の元気さで起き上がっている。
「馬鹿っ! 朝からなんてもの見せてくれるのよ!」
寝起きの頭にキンキン声が響く。
「さっさと着替えて顔洗ってきなさい! 朝ご飯が冷めるわよ!」
ぴしゃっ! 小気味いい音を立てて襖が閉まった。これで威勢のいい足音が遠ざかって行けばいつも通りの朝。いつも通りの朝の風景。
…いつも通り?
昨日、あんなことがあったのに。あんなことをされたのに。
夢ではない証拠に俺の上半身はあちこちに包帯が巻かれている。
どうやって帰って来たのか、よく覚えていない。ただ花楓を部屋に送り届け傷の手当てをした後、倒れ込むように眠ってしまった。それくらいに消耗していた。