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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第4章 脱童貞! 宮本小次郎!!
「小次郎…?」
襖の向こうで小さな声。
「あのね…昨日はごめん。あたしのせいでいっぱい怪我した…」
花楓の声は小さく震えている。いつも元気で活発な花楓らしくない声。
やっぱり、昨夜のことは夢じゃなかった…
襖の向こうで花楓が今、どんな顔をしているか。手に取るようにわかる。
忍術なんかじゃない。それくらいは想像出来る。
俺と花楓の繋がりはそんなに浅くない。
「えっと…特訓もちゃんとしておけばよかったなって。そしたら、あんなことにならなかったかもだし、小次郎も怪我しなくてすんだかもだし…」
ぱさっと音が聞こえた。ポニーテールが襖に触れた音だ。
「…いろいろごめん。『力』のことも、ちゃんと話しておけばよかった…」
花楓の気配が襖の向こうから消えた。いつも聞こえる元気な足音は聞こえなかった。
小次郎、助けて。
昨日の夜、泣き叫びながら花楓は俺の名前を呼んだ。助けを求めた。
でも、俺は守れなかった。
なのに、ごめん、なんて…
ごめんなんて、言うなよ。
襖の向こうで小さな声。
「あのね…昨日はごめん。あたしのせいでいっぱい怪我した…」
花楓の声は小さく震えている。いつも元気で活発な花楓らしくない声。
やっぱり、昨夜のことは夢じゃなかった…
襖の向こうで花楓が今、どんな顔をしているか。手に取るようにわかる。
忍術なんかじゃない。それくらいは想像出来る。
俺と花楓の繋がりはそんなに浅くない。
「えっと…特訓もちゃんとしておけばよかったなって。そしたら、あんなことにならなかったかもだし、小次郎も怪我しなくてすんだかもだし…」
ぱさっと音が聞こえた。ポニーテールが襖に触れた音だ。
「…いろいろごめん。『力』のことも、ちゃんと話しておけばよかった…」
花楓の気配が襖の向こうから消えた。いつも聞こえる元気な足音は聞こえなかった。
小次郎、助けて。
昨日の夜、泣き叫びながら花楓は俺の名前を呼んだ。助けを求めた。
でも、俺は守れなかった。
なのに、ごめん、なんて…
ごめんなんて、言うなよ。