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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第4章 脱童貞! 宮本小次郎!!
 俺の目線を捉えて、じーちゃんが重々しく口を開く。

「くすぐりじゃ」
「え?」
「くすぐりじゃよ。花楓の父はくすぐりに滅法弱くての。よくくすぐられて遊ばれておった」

 遊ばれて、って遊んでいたのはおばさんだよな…
 優しくて穏やかな人だけど、若いい頃は違ったのだろうか…?

 いくらくすぐられても平気で、逆に旦那をくすぐって遊ぶ。

 ちょっと今の花楓に似たところがあるかもしれない。

「それが『代償』となって表れた。『力』の発動中、ずっと全身をくまなくくすぐられているような感覚に襲われていたらしい」
「うわぁ…」
「真剣な戦の場で笑い転げ、さらに笑い過ぎで息が出来なくなって、長い戦いになると窒息してしまいそうだったらしい。花楓の父は『力』を使うと三分以内に決着を付けろ、と厳しく言われておった」

 ふっとじーちゃんは窓の外に目を向けた。
 亡くなった息子のことを思い出しているんだろうか。

「花楓の母親はの、旦那が目の前で斬られた時も、くすぐったくて笑っておったそうじゃ。不憫じゃの」
「…その『代償』ってさ、何で人によって違うの?」
「それはじゃ、使い手が潜在的に提供者に対して思抱いておる欲望が出るようじゃ」
「欲望…?」

 外はいい天気だが、今日は風があるようだ。窓の外でかさりと落ち葉が鳴った。じーちゃんはストーブに手をかざす。

「儂はババアをいつもつねってやりたいと思っておった。花楓の父はいくらくすぐってもちっとも平気な妻を死ぬほどくすぐって降参するまで笑わせてみたかった。それが『代償』として表れたのじゃ。
 伝わる話では狭川新左衛門が人間の欲を力に変える術を編み出したそうじゃよ」

 つまり、『力』の『代償』で花楓が強烈な性感に襲われるのは…

 俺がそういう目で花楓を見ていたのが原因!?
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