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記憶の彼方に眠る恋
第2章 過去の恋、現在の憧れ
 最初はすぐに「気持ちは嬉しいけれど」と前置きしてからやんわりと断った紗友莉ではあったが、全く諦めずに何度も何度も告白してくれた賢人の熱意に打たれ、「もう拓麻と付き合えるチャンスは万に一つもないんだから、他の男性と付き合って、早く拓麻の事は忘れるべき」という気持ちもあって、2年生の夏から交際を開始することに。
 すると、紗友莉のそんな当初の気持ちが吹き飛んでしまうほど、賢人との交際は紗友莉に幸福と充足感を与えてくれたのだった。
 賢人もまた、拓麻と同じように、「由緒ある名家」に生まれた人だ。
 そのためか、賢人はどうやら「婚前交渉はすべきではない。肉体関係は結婚後から」というポリシーを持っていたようで、紗友莉と肌を合わせたことは一度もなかった。
 紗友莉としても、婚前交渉については別段積極的な気持ちはなく、「肉体的な関係より、精神的に幸せを感じられる関係がベスト」と常々思っているので、このことについて残念な気持ちはまるでない。
 賢人との幸せな時間がいつまでも続き、「いつしか、拓麻のことを完全に忘れ、賢人と結ばれること」を紗友莉は当時、少しずつ願い始めていた。
 その幸せな時間と「賢人と結ばれる」という未来がその後、完全に失われてしまうことになるとは、全く予想もせずに。
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