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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
 紗友莉はまた深く頭を下げる。
 するとここで拓麻が目を開けると、両親に向かって言った。
「ちょっと、事故の場面をフラッシュバックみたいな形で思い出しただけで……大したことはないよ。紗友莉が謝る必要は全く無い。紗友莉は俺のためを思って提案してくれたし、俺だって現場へ行くことに同意したんだからな。もしそれでも紗友莉を責めるなら、俺も一緒に責めてくれ」
 拓麻の両親は顔を見合わせると、黙り込む。
 拓麻は静かに言った。
「申し訳ないけど、紗友莉と二人っきりにしてくれ。色々と話したいこともあるから」
 父親は「分かった」と素直に言うと、母親を後に従えて、部屋を出て行く。
 そうして、紗友莉と二人っきりになってから、拓麻が言った。
「そんなに落ち込まないでくれ。何とも無いから」
「でも……私のせいで拓麻が苦しんで……」
「大丈夫だって。もうかなり気分も良くなった。俺の言う事、信じてくれるだろ?」
「もちろん。本当にごめんね」
 視線を落とす紗友莉の手を、しっかり握る拓麻。
「もう謝るのも禁止だ。さぁ、そんなことより、今すぐ俺にキスしてくれ」
 唐突な申し出に戸惑いながらも、キスしたくないはずがなく、言われたとおりに、ベッドに横たわる拓麻の唇へ自らの唇を重ねる紗友莉。
 すぐさま、拓麻のほうから舌を絡めてきて、熱いキスとなった。
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