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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
 軽い挨拶の後、紗友莉が早口に言う。
「綾子、ごめん……! すっかり忘れてて、今大急ぎで外出の準備してるから。ついさっき、職場で『またあとで』って挨拶したばかりなのに、飲み会の事を忘れちゃうなんて、私ってなんて馬鹿なんだろ……。本当にごめんね。少し遅れちゃうから、部長によろしく言っておいてくれないかな」
 綾子は、そう言う紗友莉の声が弱々しいことに、すぐに気づく。
 それに、普段時間に対しても几帳面であり、約束をすっぽかしたり遅刻したりしたことなど、今までただの一度もなかった紗友莉が、土壇場でこんな連絡をしてくること自体、かなりの異常事態だと、綾子には思えた。
 紗友莉のことを心配しながら、綾子が言う。
「紗友莉、今日もあまり顔色が良くなかったみたいだし、飲み会のことは気にせず、ゆっくり休んでてね」
「えっ? でも……。打ち上げを私だけ欠席するのはちょっと……」
「大丈夫だよ。部長には私から話しておくから。紗友莉が元気になったら、また一緒に飲もうよ。とにかく、無理をして体調を崩しちゃうと、次のプロジェクトにも影響が出ちゃうし、ここは私の言うことを聞いておいて、ね」
「あ、う、うーん……。ホントにいいの?」
「大丈夫だって。ゆっくり安静にしていてね。お大事に」
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