パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩

　それから約３０分後、目を覚ました綾子がおろおろしたのは言うまでもない。
　きょろきょろ辺りを見回してみたり、自分が裸で寝ていたらしいことを確認したりしてから、独り言を呟いた。
「ここって、どこなんだろ。全く……何も思い出せない」
　顔をしかめ、頭を手で押さえる綾子はぶつぶつ小声で呟き続ける。
「んっと、昨日は憧れの鳴澤部長と、さしで飲んでて……飲みすぎて意識が朦朧としてきて……。……まさか……」
　朝ということで気温はさほど上がっていないにも関わらず、綾子の額には汗が目立っている。
　そのまま裸でじっとしているわけにもいかず、綾子は気を取り直して見知らぬベッドから出ると、床に乱雑に脱ぎ捨てられた自分の服を見つけ、それを黙って着始めた。


　綾子が服を着終わって寝室を出ようとドアへ近づいたちょうどそのとき、鳴澤が戻ってきて、二人は鉢合わせすることに。