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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩

翌週月曜日、紗友莉は落ち着かない気分で、職場にいた。
せっかくの打ち上げをドタキャンする格好となってしまったので、鳴澤と綾子に対して申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。
二人は紗友莉に向かって、優しい気遣いの言葉をかけたり、心配そうな視線を向けたりしてくれていたが、そうやって優しくされればされるほど、申し訳なさと気まずさでいっぱいになってしまう紗友莉。
昼休み、紗友莉はもう一度、改めて綾子に謝っておくことにした。
「綾子、ドタキャンの件、本当にごめんね」
「いいって、気にしないで」
その直後、すぐに話題を変え、昨夜のドラマの話を始める綾子。
紗友莉は内心、「綾子の態度がいつもよりよそよそしい気がする……。やっぱり少し怒ってるのかなぁ、どうしよう」などと考える。
ただ、二人は趣味が似ていることもあり、以前からの大の仲良しであることが幸いして、いつしか雰囲気はいつもどおりくだけたものに変わっていた。
せっかくの打ち上げをドタキャンする格好となってしまったので、鳴澤と綾子に対して申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。
二人は紗友莉に向かって、優しい気遣いの言葉をかけたり、心配そうな視線を向けたりしてくれていたが、そうやって優しくされればされるほど、申し訳なさと気まずさでいっぱいになってしまう紗友莉。
昼休み、紗友莉はもう一度、改めて綾子に謝っておくことにした。
「綾子、ドタキャンの件、本当にごめんね」
「いいって、気にしないで」
その直後、すぐに話題を変え、昨夜のドラマの話を始める綾子。
紗友莉は内心、「綾子の態度がいつもよりよそよそしい気がする……。やっぱり少し怒ってるのかなぁ、どうしよう」などと考える。
ただ、二人は趣味が似ていることもあり、以前からの大の仲良しであることが幸いして、いつしか雰囲気はいつもどおりくだけたものに変わっていた。

