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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩

その日の正午頃、先日も訪れたカフェに、紗友莉、拓麻、美香、淳次の四人の姿があった。
しばしの雑談の後、淳次がニヤニヤ笑いながら言う。
「高校当時から思ってたんだけど、紗友莉ちゃんと拓麻はホントに仲がいいな。今は、ますますラブラブじゃないか?」
紗友莉は顔を真っ赤にして手を振るが、拓麻は堂々たる態度で言った。
「俺は紗友莉が好きだ。淳次も、元々俺たちが仲が良く、ラブラブだったと認めてくれるんだな?」
拓麻は満足げに言い放つ。
今度は美香が口を開いた。
「お似合いなんだし、付き合っちゃえ! 紗友莉だって、拓麻君のこと好きなんでしょ」
当然のごとき口調でこう言われ、否定しきれない紗友莉。
紗友莉はその場しのぎのつもりで反撃することにした。
「美香と淳次君だって仲良しじゃん。今日ここへも一緒に来たんでしょ」
「美香と俺? なんで急にそんな話が……。紗友莉ちゃんはホント、たまに何を言い出すやら分からない、不思議なところがあるなぁ」
珍しく困った様子で淳次が頭をかきながら言う。
しかし美香は全く動じない様子だ。
「残念ながら、今の私はフリーじゃなくて。今の彼氏と別れたら、淳次君さえよかったら付きあって!」
「美香、お前ってやつは、男なら誰でもいいのかよ。まぁ、美香は可愛いし、良いやつだし、俺としても付き合うのにやぶさかではないけどな」
急に堅苦しい言葉を淳次が使っているのを見て、紗友莉は内心「淳次君の照れ隠しかな」などと思っていた。
そして、それを機に、話の矛先が紗友莉へ向くことはなかったので、紗友莉は胸を撫で下ろす。
その後はたわいもないおしゃべりをして、四人は過ごした。
翌日は、酷い雨だったので、紗友莉と拓麻は例の空き地へと行くことができなかった。
やむなく、翌週に回すことに。
いよいよ、期限がすぐそこまで迫ってきていた―――。
しばしの雑談の後、淳次がニヤニヤ笑いながら言う。
「高校当時から思ってたんだけど、紗友莉ちゃんと拓麻はホントに仲がいいな。今は、ますますラブラブじゃないか?」
紗友莉は顔を真っ赤にして手を振るが、拓麻は堂々たる態度で言った。
「俺は紗友莉が好きだ。淳次も、元々俺たちが仲が良く、ラブラブだったと認めてくれるんだな?」
拓麻は満足げに言い放つ。
今度は美香が口を開いた。
「お似合いなんだし、付き合っちゃえ! 紗友莉だって、拓麻君のこと好きなんでしょ」
当然のごとき口調でこう言われ、否定しきれない紗友莉。
紗友莉はその場しのぎのつもりで反撃することにした。
「美香と淳次君だって仲良しじゃん。今日ここへも一緒に来たんでしょ」
「美香と俺? なんで急にそんな話が……。紗友莉ちゃんはホント、たまに何を言い出すやら分からない、不思議なところがあるなぁ」
珍しく困った様子で淳次が頭をかきながら言う。
しかし美香は全く動じない様子だ。
「残念ながら、今の私はフリーじゃなくて。今の彼氏と別れたら、淳次君さえよかったら付きあって!」
「美香、お前ってやつは、男なら誰でもいいのかよ。まぁ、美香は可愛いし、良いやつだし、俺としても付き合うのにやぶさかではないけどな」
急に堅苦しい言葉を淳次が使っているのを見て、紗友莉は内心「淳次君の照れ隠しかな」などと思っていた。
そして、それを機に、話の矛先が紗友莉へ向くことはなかったので、紗友莉は胸を撫で下ろす。
その後はたわいもないおしゃべりをして、四人は過ごした。
翌日は、酷い雨だったので、紗友莉と拓麻は例の空き地へと行くことができなかった。
やむなく、翌週に回すことに。
いよいよ、期限がすぐそこまで迫ってきていた―――。

