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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
 美香を胸に抱きとめながら、少し態度を和らげて淳次が言葉を続ける。
「ちょっと言い過ぎたな、ごめん。俺にとって、拓麻は大事な友達だから」
 ここで淳次は、幼稚園児だった頃に、男子全員から仲間外れにされて、男子と話すのがトラウマになっていたことや、拓麻と仲良くなったキッカケなどについて、美香に話した。
 美香は、淳次の胸に顔を埋めながら、黙って耳を傾ける。
 淳次の話が一段落すると、美香が静かに言った。
「淳次君にも色々あるんだね……。私も、しょっちゅう男に騙されて、そのたびにこうして自暴自棄になるほど悩んでるの。今回も、お金を返してもらえないまま、彼氏が一方的に『さよなら』って言ってきて、姿をくらましちゃって……」
 すると、美香を抱き寄せる淳次の腕に、少し力が入った。
 いつしか、美香のほうからも力を込めて抱き着いており、二人は強く抱きしめあっている格好だ。
 淳次が少し力を緩めた瞬間、美香はちょっとだけ身体を離すと、淳次に向かって唇を差し出した。
 しかし、淳次はキスせずに言う。
「おい、自暴自棄になるなって。もっと自分を大事にしろ」
 予想外の言葉に、美香は驚いて目を開ける。
 淳次は諭すような口調で続けた。
「うん、キスは好きな相手とだけしろ。いいな?」
「私……淳次君の事、好きだよ」
「本当なのか?」
「うん、もちろん。信じてもらえないかもしれないけど、本気で好き」
 そう言って、美香は再び唇を尖らせる。
 今度は、淳次もキスをしてきてくれた。
 そして、どちらからともなく、舌を出して絡め合い、濃厚なキスを交わす二人。
 二人はそれから服を全て脱ぎ、ベッドへと入った。
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