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記憶の彼方に眠る恋
第7章 失われた記憶

拓麻が頭をかきながら言った。
「同じの買ってきたんだ。だから、今回のお礼として、そっちを紗友莉に渡したい。俺はなんだか、そのお守りのお陰で、命が助かった気がしてるんだ。そんだけご利益のあるお守りなんだけど、俺はさすがにもう、交通事故に遭うことはないだろうと思う。だから、紗友莉が危ない目に遭わないよう、紗友莉に渡しておきたいんだ」
「で、でも……。私は拓麻のことが心配だし……やっぱり拓麻が持っててくれたほうが……」
だが、拓麻は譲らない。
「だからこそ、こうして新しいのを買ってきたんだって。お揃いで持ってれば、お互い安全……だろ。その、俺がずっと持ってたほうのは、ご利益が保証されてるから、紗友莉に渡しておきたいんだ」
紗友莉はまだ、拓麻の意図が分からないものの、「拓麻とお揃いのお守りが持てる」ということだけに心惹かれ、受け取ることに。
拓麻は満足げに言った。
「ありがとう。話は変わるけど、次の週末も会えるんだよな?」
「あ、うん、大丈夫だよ。でも、拓麻は時間あるの?」
「記憶を失くしてる間、何も出来なかった分を取り戻す必要はあるけど……。でも、マイペースでいいって、みんな言ってくれてるから」
その後二人は、色々おしゃべりをして過ごした。
「同じの買ってきたんだ。だから、今回のお礼として、そっちを紗友莉に渡したい。俺はなんだか、そのお守りのお陰で、命が助かった気がしてるんだ。そんだけご利益のあるお守りなんだけど、俺はさすがにもう、交通事故に遭うことはないだろうと思う。だから、紗友莉が危ない目に遭わないよう、紗友莉に渡しておきたいんだ」
「で、でも……。私は拓麻のことが心配だし……やっぱり拓麻が持っててくれたほうが……」
だが、拓麻は譲らない。
「だからこそ、こうして新しいのを買ってきたんだって。お揃いで持ってれば、お互い安全……だろ。その、俺がずっと持ってたほうのは、ご利益が保証されてるから、紗友莉に渡しておきたいんだ」
紗友莉はまだ、拓麻の意図が分からないものの、「拓麻とお揃いのお守りが持てる」ということだけに心惹かれ、受け取ることに。
拓麻は満足げに言った。
「ありがとう。話は変わるけど、次の週末も会えるんだよな?」
「あ、うん、大丈夫だよ。でも、拓麻は時間あるの?」
「記憶を失くしてる間、何も出来なかった分を取り戻す必要はあるけど……。でも、マイペースでいいって、みんな言ってくれてるから」
その後二人は、色々おしゃべりをして過ごした。

