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記憶の彼方に眠る恋
第7章 失われた記憶
 紗友莉が帰ったあと、再び拓麻は一人、自室で考え事をしていた。
 当時からすでに、紗友莉に恋していた拓麻にとっては、「好きな子の親御さんから貰ったプレゼント」が、いかに大切な宝物となったかは、筆舌に尽くしがたい。
 その大事にしてきたお守りを紗友莉に渡したこと―――それは、紗友莉への想いを絶つという、恋との決別の意味も、拓麻の中にはあった。
 紗友莉の両親からプレゼントされ、紗友莉と過ごす日々をずっと見守ってくれたそのお守りこそ、紗友莉への恋の象徴のようにすら、拓麻は感じていたのだ。
 ふと、高校時代のことを思い返す拓麻。
 思えば一度だけ、告白の大きなチャンスがあったのだった。
 紗友莉が居残り補習をしていて、教室で二人っきりになったとき、なぜか勇気が湧いていた拓麻は、もう少しで告白するところだったのだ。
 だが、土壇場で不安と迷いに襲われ、口ごもってしまった。
 あのとき、告白できなかったことで、結果論ではあるが、全てが終わってしまったのだ。
 そのときは永遠に去ってしまい、もう戻ってこない。
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