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記憶の彼方に眠る恋
第4章 再会

「美香って子で、高校時代からの私の友達だよ」
「へー。こんなギャルっぽい感じの子と、紗友莉が仲良しだなんて、意外~」
慎重に言葉を選ぶ綾子が恐らく感じているであろう、美香に対する奔放そうな印象を、別段意外には思わない紗友莉。
事実、美香は当時から、校則のために髪色こそ黒だったものの、スカートをかなり短くしたり、夏服のポロシャツの下に黒いブラを着用して透けていても全く気にしなかったりと、出で立ちから既にかなりの奔放さをうかがわせていたのだ。
そしてまた、どちらかといえば地味なほうのタイプである自分が、美香のような子と懇意にしていることを、綾子が不思議がることもおかしなことではないと紗友莉は思った。
紗友莉は、美香と仲良くなった日のことを思い出しながら言う。
「高1の春、あるにわか雨の日……たまたま傘を忘れた美香に、たまたま折りたたみ傘を持ってきてた私が貸してあげたことが仲良くなったキッカケ。些細なことだけど、その出来事があったお陰で、美香とは今でも連絡を取り合うほど仲良しになれたし、不思議なもんだね」
「なるほど、そういうことがあったのか~。運命って不思議~」
「へー。こんなギャルっぽい感じの子と、紗友莉が仲良しだなんて、意外~」
慎重に言葉を選ぶ綾子が恐らく感じているであろう、美香に対する奔放そうな印象を、別段意外には思わない紗友莉。
事実、美香は当時から、校則のために髪色こそ黒だったものの、スカートをかなり短くしたり、夏服のポロシャツの下に黒いブラを着用して透けていても全く気にしなかったりと、出で立ちから既にかなりの奔放さをうかがわせていたのだ。
そしてまた、どちらかといえば地味なほうのタイプである自分が、美香のような子と懇意にしていることを、綾子が不思議がることもおかしなことではないと紗友莉は思った。
紗友莉は、美香と仲良くなった日のことを思い出しながら言う。
「高1の春、あるにわか雨の日……たまたま傘を忘れた美香に、たまたま折りたたみ傘を持ってきてた私が貸してあげたことが仲良くなったキッカケ。些細なことだけど、その出来事があったお陰で、美香とは今でも連絡を取り合うほど仲良しになれたし、不思議なもんだね」
「なるほど、そういうことがあったのか~。運命って不思議~」

