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記憶の彼方に眠る恋
第5章 活動開始と友人たち

翌朝10時、学との待ち合わせ場所である駅前へと向かいながら、美香は家庭教師のアルバイトをしていた大学生時代を回想していた。
恐らくまだ童貞であると目される学を、美香は色々と誘惑してみたのだが、学が真面目な性分だったためか、ほとんど取り合おうとしなかったことなどを。
むしろ、たまに顔を合わせる程度だった学の父親のほうが、美香のミニスカートや胸などをチラチラ見てきていたのが、美香にとっては印象的だった。
そのときのことを思い出してほくそ笑み、心の中で「お父さん、こっそり盗み見てるつもりだったようだけど、バレバレ」と呟く美香。
しかし、美香は決して、学の父親を軽蔑していたわけではない。
むしろ、学の父親が欲情してくるのは大歓迎という気持ちすらあったと言っても過言ではないだろう。
美香は続けて、「それにしても、父親がいるっていうのは、それだけで私にとっては学君がすごく羨ましいよ。うちは母子家庭だから……」と内心呟いた。
そんな考え事をしながら歩いているうちに、いつしか駅の近くまで美香は来ていたようだ。
前方に見えてきた駅の建物を目指し、美香は歩みをやや速めた。
恐らくまだ童貞であると目される学を、美香は色々と誘惑してみたのだが、学が真面目な性分だったためか、ほとんど取り合おうとしなかったことなどを。
むしろ、たまに顔を合わせる程度だった学の父親のほうが、美香のミニスカートや胸などをチラチラ見てきていたのが、美香にとっては印象的だった。
そのときのことを思い出してほくそ笑み、心の中で「お父さん、こっそり盗み見てるつもりだったようだけど、バレバレ」と呟く美香。
しかし、美香は決して、学の父親を軽蔑していたわけではない。
むしろ、学の父親が欲情してくるのは大歓迎という気持ちすらあったと言っても過言ではないだろう。
美香は続けて、「それにしても、父親がいるっていうのは、それだけで私にとっては学君がすごく羨ましいよ。うちは母子家庭だから……」と内心呟いた。
そんな考え事をしながら歩いているうちに、いつしか駅の近くまで美香は来ていたようだ。
前方に見えてきた駅の建物を目指し、美香は歩みをやや速めた。

