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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
 この一言を聞くと、「いいのか?」などと確認することもせず、黙って素早く服を脱ぎ始める拓麻。
 覚悟を決めた紗友莉も、大急ぎで服を脱ぎ去り、二人は初めて、生まれたままの姿で向き合った。
 拓麻の股間に揺れる、たくましいシンボルに紗友莉は目を奪われる。
 物心つくかつかないかの頃、一度だけ一緒にお風呂に入った際、拓麻のシンボルを見たことがある紗友莉だったが、大人の勃起したシンボルを見たのは初めてで、その大きさと長さに圧倒されてしまう。
 しかし、拓麻の事を心底愛しているため、嫌悪感は一切ない。
 処女なので、これから行う行為に対する若干の不安はあったが。

 紗友莉は恥ずかしさから、手で胸と下腹部を隠していると、すぐに拓麻が言ってきた。
「手をどけてくれ」
「恥ずかしい……」
「紗友莉の全部が見たいんだ」
 まっすぐ見つめてくる拓麻の真摯な顔を見ていると、勇気が湧いてきた紗友莉は、恐る恐る手をどかしていく。
 これにより、とうとう紗友莉は生まれて初めて、男性の前に全裸を晒した。
 特に乳首や下腹部の茂みなどを、しげしげと眺めてくる拓麻。
 紗友莉はたまらなく恥ずかしかったが、嫌な気分では決してなかった。
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