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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
「紗友莉、綺麗だよ」
「ありがとう。でも恥ずかしい……」
「ちょっと濡れてきてるみたいだな。乳首も少し立ってきた?」
「やだ。言わないで……」
 すると拓麻は唐突に、紗友莉の臍(へそ)の辺りに顔を近づけ、舐め始める。
 紗友莉は快感の痺れを急激に感じ、ビクンと反応した。
「あぁっ……拓麻……」
 拓麻は黙って、舌による愛撫を、紗友莉の上半身のほうへと移動させていく。
 そして、ふくよかなバストにたどり着くと、反応を始めている乳首を丹念に舐めていった。
 とめどない快感の波が、紗友莉の全身を満たしていく。
 紗友莉の口からはひっきりなしに、悦びの声が発せられた。

 しばらく両胸を愛撫した後、首筋、耳と順番に愛撫し、最後には唇に唇を重ねていく拓麻。
 二人はまたしても、舌まで絡めあう濃厚なキスを堪能した。
 激しい音を立てながらの深いキスだが、紗友莉が感じているのは恥ずかしさよりもはるかに大きな悦びだ。
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