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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
 拓麻の言うことはもっともだと、紗友莉にも分かった。
 高校卒業時に一度、拓麻の言う二択の前者に類似した状況で、拓麻と離れ離れになってしまい、恋を諦めざるを得なくなった経験があるだけに、紗友理としても前者は願い下げだ。
 かと言って後者も、拓麻が言うとおり、紗友莉には気が進まない。
 つまり、「拓麻の記憶をどうにか取り戻す」以外に、選択肢はないのだ。
 紗友莉は今ここで、そのことについて再確認させられたのだった。
 ここで紗友莉はふと、「そう言えば、自分のほうからはまだ、拓麻に対する気持ちを伝えていない」と気づき、申し訳ない気持ちに苛まれながら言う。
「あの……今さらだけど……。私、拓麻の事、好きだよ」
「さっき何となく、そうなんじゃないかと思い始めてたんだけど……いざこうして伝えてもらうと、あり得ないほど嬉しいものなんだな……。俺も好きだ、紗友莉。心の底から愛してる」
 拓麻は熱烈なキスをすると、グッと紗友莉の身体を抱き寄せる。
 こうして、「両思い」であることをはっきりお互い確認した二人は、身体を寄せ合い、幸せなひとときに浸っていた。
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