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大好きだから...
第9章 お前を守るよ
お父さん達が心配して部屋を覗いてくれた。
でも、朱里はまだ寝ていたから
任せてもらって二人には休んでもらった。
遅くても明日の朝までには
マンションに帰らないと仕事だしな…
しばらく朱里の様子を見ていて
目が覚めた時に話しかけた。
「少し寝たけどスッキリしたか?」
「ちょっとだけ。胃が痛い…」
「そりゃそうだろ。何日食ってねぇんだよ。
お粥作ったからこれは食え。
じゃねぇと点滴連れていくぞ。」
朱里は注射や点滴が大っ嫌いだから
これを言うと食う。
「朱里、夜中には俺はマンションに戻る。
お前は好きなだけ有給使って休んどけよ。
お父さん達は週末まで日本にいるらしいから
それまでここでゆっくり過ごせ。
週末迎えに来てやるから。」
「うん。ありがとう。」
朱里はお粥をゆっくり時間掛けて食べて
またベッドに入っていった。
するとベッドの中ですすり泣く声が聞こえる。
それでいい。辛い時は泣けばいい。
そう思ってお粥の食器などを片付けにキッチンへ
しばらくすると朱里の部屋から物音がしていたので
階段を駆け上がるとそこにはトイレに朱里がいた。