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第10章 復帰…でも…

そんなこんなで定時にあがらせてもらって
帰り道かかりつけの内科に飛び込んだ。

問診をして先生の診察を受けて
体重の激減に自分でもビックリしたくらい。
よく見れば肋骨が浮き出てきすぎ．．．

気持ち悪く見えちゃう。
女の子は少し肉がある方がいいと
正人は言っていた。
そこまで言うほど太ってないけど
ガリガリでもなかった私に正人は
『もっと食え。』といつも言っていた。

細いと抱き心地が悪いらしい。
骨が当たると痛いって。
私はごくごく普通だと思っていたのに
今は骸骨が胸だけあるって感じ．．．


先生にも
『これ以上痩せると危険』って言われた。
食事が摂れてないんだからと
点滴をして帰りなさいと言われた。



するとスーツのジャケットにある
スマホが震えたので確認。


嘘。何で。
そこには正人から数件のLINEが．．．


【２課長から聞いた。病院だって？】

【無理するな。飯の事は気にするな。
なんか買って帰るから。】

【帰った。点滴終わったらLINEしろ。
車で迎えにいくから】



多分ご飯食べれてない事バレてんだろうなー。
正直に打ち明けよう。
これからもっと隠す事ばっかり考えて
しんどくなっちゃうし．．．


私は【わかった。ありがとう】だけ返信した。