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大好きだから...
第11章 復活…後輩に嫉妬
俺はスマホを手に
ブツブツ言いながらお粥の味付けを
検索していた。
あっさりとした塩系
たまごとシャケの雑炊!?
牛乳を使ったミルク粥?
ダメだ...さっぱりだ…
朱里が食べたい物はどれだ?
食べたいじゃなくて食えるもんか…
独り言は全て朱里に聞こえていて
鍋を掴もうとした俺の手を朱里が止めた。
「正人気持ちだけでいいよ。
それに今日は点滴もしてもらったしね。
明日からホントにちょっとずつ頑張るから。
......だから…
今日寝る間ギュッてしてて…欲しい…」
は?可愛い事言ってくんなよ。
今は自分の欲求を満たすより
朱里の体力回復を一番にしてやんなきゃ
いけねぇっていうのに
分かってるのかどうかわからんが
こういう事をぶっ込んでくる。
「朱里。お前も気付いてる通り
俺はずっと我慢してんだよ。
なのにお前を抱きしめたまま寝ろって?
お前は悪魔か?」
「悪魔って...
嫌だったらいいよ。」
ちょっと拗ねた朱里かまた可愛い!
こういう奴だから俺は朱里が大好きなんだろうな。
朱里はそれだけ言うとさっさと寝室に
入っていってしまった。
だから俺は戸締りとグラスだけは
シンクに入れて朱里の後を追うように
寝室に入っていった。