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大好きだから...
第11章 復活…後輩に嫉妬
顔を洗い終わった朱里は
キッチンに立って俺の朝ごはんと弁当を
作ってくれた。
「手抜きでごめんね。」
申し訳なさそうにダイニングテーブルに
朝食を出して謝ってきた。
「謝るなよ。ちょっとずつ食えるもの食ってけ」
そうすると朱里は冷蔵庫から小さなカップの
ゼリーを出してきた。
それは朱里が風邪をひいたり
体調が悪くて食欲がない時に
食べているゼリーだった。
「これから食べてみることにするね。
はやく食べられるようになってまた正人と
ご飯食べたい。」
「それでいい。
食えそうなものを食べられるだけ食って
前みたいにくえるようになれ。
戻ったらカニ食いに行こう。」
「カニ?!本当に?」
目をキラキラさせている朱里。
どんだけカニが好きなわけ?
「お前嬉しそうだな。」
「カニ大好き!」
あっさりカニに負けるんだろな。
分かってはいたがすんなりカニで
喜ばれると何だかすっきりしねぇよ...
それから仕事に行く準備をして
今日から車通勤にした。
朱里と一緒に通勤して帰りも一緒に
帰ってやれるからな。
朱里は少し嫌がっていたが
どうせみんなにバレてんだから諦めろと
説得して二人で車に乗って出社した。