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第14章 新入社員からの…

．．．常務…


確かに常務の姓は中村だ。





分かった！会社の創立記念パーティーの時に
常務にピッタリ張り付いてて
挨拶したあと少し話したあの女だ。


あの時朱里と付き合ってる事は内緒だったが
営業部ということもあり一緒にいた。
でもあの時あいつは朱里に
突っかかるような言い方をし
常務に止められたんだ。


『結城さんと一緒にいるにはパッとしない女性だわ。』

裏で朱里がブリブリ起こっていたのを思い出した。



『中村くんがどうかしたのか？』

「いや、あの、付き合ってくれと…
須藤と別れろと。」

『お前まさか須藤と付き合ってると言ったのか？』

「いや言ってはないんですが
牽制するために発したことで墓穴を掘りまして
営業部にいることはバレました。」

『気をつけろよ。
前に経理の係長に目を付けて迫った挙句
係長に離婚を強要し離婚した途端
交際なんかしてないと裏切った。
彼はうつ病になり退職した。

あの件では常務も困ってたな。』

「辞めてくださいよ。
俺はどうなってもいいんです。
須藤にさえ何にもしなければ。
ただでさえ堕ちたあとなので…」

『そうだな。しっかり守れよ。
何かあったら協力するから。』

「ありがとうございます」



憂鬱だな．．．