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大好きだから...
第15章 守るために
『だったら?
私は手に入れたいものは手に入れる。
経理の彼居たわね。
でもそこで終わったのは
彼がそこまでの人だったからね。
私はあのパーティーから
ずっと結城さんの事が気になっていたの。
だからこの会社で働けるように
必死で前の会社で営業としてやってきた。
ようやくこの会社で働けるようになって
あなたに再会出来たの。
なのにあんなパッとしない人と
婚約までしてるなんて。
彼女より私の方がいいでしょ?
パパはこの会社の常務だし
見た目も私の方が彼女より華やかでしょ?』
我慢だと言い聞かせていたのに
こいつの言葉は簡単に
俺の制御スイッチを押してくれる。
「は?
開き直りか。
お前の過去の男とかやってきたこととか
俺にはどうだって構わない。興味もねぇよ。
お前の方がいいと魅力を感じない。
親が常務?だったらなんだよ。
華やか?求めてねぇよ。
そんな考えだから好かれないんだよ。
お前そんなに俺が好きなんだったら
何でも我慢出来るんだな。
だったら俺と今からホテル行こう
そんで俺が満足するまで付き合って。
できるよな?俺が好きなら
愛されたいって思うだろ?」
中村の顔が少し青ざめたようになった。