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大好きだから...
第15章 守るために



中村は『分かりました』と小さく呟いた。

「中村、好きになってくれてありがとう。
応えられないけど君に素敵な人が
あらわれることを祈ってるよ。
もしそんな人が見つかったら
俺に自慢しにこいよ。」


カッコつけすぎたか…
すると中村は
『そうします。
私は自分を愛しすぎてたのね。
いい人見つけたら必ず自慢しに行きますから。
待っててくださいね。』と
笑顔になり


次は真剣な表情で
『皆様大変申し訳ございませんでした。
本日で退職します。申し訳ございません。』
と会議室の入口でみんなに向かって
頭を下げて帰って行った。


はぁ~~~。
終わった、これで朱里に報告出来る。
もう心配しなくていいと。


『無事解決して何より!!ははは!!
よし、今日飲みに行くぞー。
飲みいく人ーーーー?』
と明るい社長の声で安心した。

こんなことで常務に変な風当たりに
なっても俺の居心地が悪くなるから。
でも、この社長なら
そんな風にはならないな。

ここまで明るい社長っているのかな。
やばい。嬉しくて早く朱里に会いたい。


営業部戻ろう。
そして朱里と一緒に帰ろう。



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