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大好きだから...
第4章 彼の愛情は…



あー、それね。
正人とちょっと喧嘩したり
ムカついてる時は
必ず嫌がらせで作る。


しかもそれだけ。
他のおかずがあれば
他のものでご飯たべちゃうから。

正人は出されたものは残さず
きっちり食べてくれる。
だからご飯とピーマンの肉詰めだけ出して
嫌がっていても全て食べさせる。

「不味いの?」

「いや、好き嫌いダメなんで食べます。」

ピーマンを使う時はなるべく苦味が消えるように
ゴーヤと同じく蜂蜜などを使うようにしている。


「それでよろしい。
明日の夜はどうしたい?」

「たまには俺が作ってやろう。
親子丼でいいか?」

「ホントに?作れるの?」

「あぁ。任せろ。」



その翌日、お弁当はサンドウィッチにして
お昼に正人に渡した。
私の課の課長に
『おっ、愛妻弁当か?』
なんてからかわれた。

その日は正人と一緒にお昼を食べた。
もちろん上司と部下としてだけど。

それでも私はすごく幸せだったの。
夢が叶った気分だった!


その日の仕事は捗った。
私も正人も。


正人の方が早く終わって
先に帰って行った。
私はその1時間後くらいに退社した。


そして家に帰ると『おかえり』と
キッチンから正人の声がする。


期待しちゃう!
正人が作ってくれる親子丼だって!
それだけでニヤけちゃう



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