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大好きだから...
第7章 終わらせてやる
「それで今日はわざわざどうされたんですか?」
『いや、姪がね
婚約者との事はなかったことにして欲しいと
言ってきたんだよ。』
「はー。それで私と小池さんの結婚の話が
どうして結びつくんでしょうか?」
『どうやらあなたの助言らしいのでね。
あの子の事幸せにしてもらえる人がいるんだ。
一緒になった方がいいと思わないか?』
「それはそうですね。
けど、お互いの気持ちも大事なのでは?」
『それは私の姪が気持ちがなかったということかな?』
「プライベートで相談を受けました。
本当に好きな人じゃないのに結婚なんてと言われたので
自分の気持ちに正直になって話すべきだと
彼女に言ったまでですが...」
『その事で相手方との関係が悪くなってきた。
君のせいなのかもしれないね。
どうしてくれるんだい?』
「どうしろと言われましても...
相手側との関係悪化で私に責任は取れません。」
『彼等からの融資も我が病院には必要でね。
格安で医療機器も買わせてもらっている。
その代わりに姪との婚約が条件だったんだよ』
このジジィ
こっちとの契約忘れてんじゃねぇかよ。
それを今暴露して因縁付けられても…
よかった。録音しといて。
俺はスマホを取り出して
机に乱暴に置いて院長を睨み
内線で電話をかけた。