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第2章 レジの裏で……
 朱里が僕の横に座る。

「キス……ですね? どうぞ……」

 少女のような顔が目を閉じ、少し顎を上げたまま僕の唇を待つ。

「えっと、ふいに朱里ちゃんが……僕に……」

 AVの監督の気分だ。

「ああ、私から……ですね? ふいに……」

 朱里が僕の前に立ち上がる。

 赤いを覗けながら、ピンク色の唇が降りてきた。

 彼女の熱い吐息を感じて、僕の唇と重なる。
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