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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第1章 とある「お見合い」
「なんて、可愛いんだ……」
目の前の潤んだ瞳を見つめて、彼は思わず感嘆の声を漏らしました。
彼は今、自分より十も年下の相手との、見合いの真っ最中でした。
この地の見合いでは、家柄、性格、会話の相性や趣味の相性等と共に、身体的な相性もしっかりと確認されます。
他の事の相性の全てがよろしくても、結婚してから体の相性が悪かったことが分かっては、男女共に不幸なこと。確認を終えておけば、少なくとも「閨での不満」という離婚理由は、避けることが出来る。
この地ではそういう考え方が普通であり、そのため、恋愛でも見合いでも、婚前交渉無くして結婚すると言うことは、有り得なかったのでございます。
今、彼の目の前で真っ赤になっている、見合いの相手。
彼女にとって彼は、初めての見合いの相手でした。
見合いに婚前交渉が含まれるのですから、初めての見合いと言うことは、彼女はまっさらな処女ということになります。
おそらく、口づけも初めてだったのでしょう。優しく触れるような口づけを繰り返しただけで、頬は薔薇色に上気して、大きな瞳には涙の膜が張っています。
これから自分が、彼女に全てを教えるのだ。
そう思うと彼の中心は痛いほど張り詰め、まるで酒に酔っているように、体中の熱がカッと上がるのが感じられました。
目の前の潤んだ瞳を見つめて、彼は思わず感嘆の声を漏らしました。
彼は今、自分より十も年下の相手との、見合いの真っ最中でした。
この地の見合いでは、家柄、性格、会話の相性や趣味の相性等と共に、身体的な相性もしっかりと確認されます。
他の事の相性の全てがよろしくても、結婚してから体の相性が悪かったことが分かっては、男女共に不幸なこと。確認を終えておけば、少なくとも「閨での不満」という離婚理由は、避けることが出来る。
この地ではそういう考え方が普通であり、そのため、恋愛でも見合いでも、婚前交渉無くして結婚すると言うことは、有り得なかったのでございます。
今、彼の目の前で真っ赤になっている、見合いの相手。
彼女にとって彼は、初めての見合いの相手でした。
見合いに婚前交渉が含まれるのですから、初めての見合いと言うことは、彼女はまっさらな処女ということになります。
おそらく、口づけも初めてだったのでしょう。優しく触れるような口づけを繰り返しただけで、頬は薔薇色に上気して、大きな瞳には涙の膜が張っています。
これから自分が、彼女に全てを教えるのだ。
そう思うと彼の中心は痛いほど張り詰め、まるで酒に酔っているように、体中の熱がカッと上がるのが感じられました。