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くすくす姫と百人の婚約者(フィアンセ)
第20章 果樹園の魔術師
(うわー、きれい…リンゴでこんなのが出来るなんて、夢みたい…魔法だー…)
サクナがリンゴの葉っぱの出来を点検している間、スグリ姫は作業台に置かれたサクナの白鳥を、うっとりと眺めていました。

スグリ姫の自信無さげで曖昧な線とは違う、大胆で鋭く、まっすぐな切り込み。
定規で測ったように同じリズムで刻まれている、薄いスライス。
優雅な曲線を描いている首の部分も滑らかで、ガタガタしている姫のリンゴとは、雲泥の差です。
そして、くるくる回してどの角度から見てみても、バランスが良く、美しいのでした。

(いいなあ、すごいなあ。こんなのが作れたら、楽しいだろうなー。)

スグリ姫は小さい頃から、細工物をしたりするのが好きでした。
(木工は道具が沢山必要だけど、果物だったら小さいし、場所もとらないし。食べることも出来るから、みんな喜ぶだろうし!)

細工好きが高じて、今は木工を好んでやってはいるのでしたが。

(それに、果物細工なんて、木工よりすごーく、姫っぽい!)

周りの人に言われるまでも無く、木工は姫っぽくないなとは、自分でも思っていたのです。




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