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第4章 マリコと加代子

妻が風呂から出ると、僕は1人で風呂に入った。
ぬるい湯に浸かりながら、離婚をすることを考えていた。

まず、妻から離婚を切り出すようにするか、それか僕から切り出すか…
とりあえず一緒の会社にいるから、憎みあわないようにしないと会社に居づらくなるし…

妻の不倫を知ってもそれを許す心の広い夫を演じよう…
あ、少しだけショックな振りをして…

「僕も悪かった…加代子に寂しい思いをさせていたんだね…」
妻を、責めずに自分が反省。

よし、これで行こう。

あ…でも
先に不倫の証拠をつかまなくちゃ…だな。