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マリコのマ●コ
第4章 マリコと加代子
「佐原さんに、結婚するように僕から勧めるよ。」
妻の加代子がシングルマザーになるのは可哀想だと思った。
「え?ヒロシ君から?」
「ああ。僕から言った方が佐原さんも踏ん切りがつくかと…」
「んー。そうかしら。他人の意見には左右されそうも無いけど…」
加代子は最初からシングルマザーでやっていこうと決心して子供を産もうとしているのか?
しかし、佐原め…結婚しなければ、女を何人作ってもいいと思ってやがる。ずるい男だ。
佐原さんをカッコいい男だと思っていたが、最低な卑怯者だと思い返した。
「私ね、新しい部署に…プロジェクトチームに抜擢されて…」
「え?そうなの?凄いな。」
僕より加代子は優秀だったが、プロジェクトチームに抜擢だなんて…
夫の僕にも人事を内緒にしていたのか…
「だから、子供をどうしようか悩んだの。」
「え?ああ…忙しくなるもんな…」
「で、佐原さんがチームリーダーで…」
「え?佐原さんが?」
「彼に相談したの。」
「ふーん。で、彼は何て?」
佐原さんが加代子を抜擢したのか。公私混同してるな。いくら好きな女でもプロジェクトチームに入れるなんて、汚い奴だな。
「赤ちゃんができたのは喜んでくれたわ。でも、時間を欲しいと言われて…」
何が時間だよ…
そうやって認知しないで逃げようとでもしてるのか?
「で、出来る範囲でやっていってみようって言ってくれたの。」
いい時だけ父親になるってか?
「出来る範囲でって…無責任だな。」
「ん…でも、私、プロジェクトチームで仕事をしたいの。佐原さんの元で仕事がしたいの。」
夫の僕に言う言葉かよ。
開き直りか?
妻の加代子がシングルマザーになるのは可哀想だと思った。
「え?ヒロシ君から?」
「ああ。僕から言った方が佐原さんも踏ん切りがつくかと…」
「んー。そうかしら。他人の意見には左右されそうも無いけど…」
加代子は最初からシングルマザーでやっていこうと決心して子供を産もうとしているのか?
しかし、佐原め…結婚しなければ、女を何人作ってもいいと思ってやがる。ずるい男だ。
佐原さんをカッコいい男だと思っていたが、最低な卑怯者だと思い返した。
「私ね、新しい部署に…プロジェクトチームに抜擢されて…」
「え?そうなの?凄いな。」
僕より加代子は優秀だったが、プロジェクトチームに抜擢だなんて…
夫の僕にも人事を内緒にしていたのか…
「だから、子供をどうしようか悩んだの。」
「え?ああ…忙しくなるもんな…」
「で、佐原さんがチームリーダーで…」
「え?佐原さんが?」
「彼に相談したの。」
「ふーん。で、彼は何て?」
佐原さんが加代子を抜擢したのか。公私混同してるな。いくら好きな女でもプロジェクトチームに入れるなんて、汚い奴だな。
「赤ちゃんができたのは喜んでくれたわ。でも、時間を欲しいと言われて…」
何が時間だよ…
そうやって認知しないで逃げようとでもしてるのか?
「で、出来る範囲でやっていってみようって言ってくれたの。」
いい時だけ父親になるってか?
「出来る範囲でって…無責任だな。」
「ん…でも、私、プロジェクトチームで仕事をしたいの。佐原さんの元で仕事がしたいの。」
夫の僕に言う言葉かよ。
開き直りか?