この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マリコのマ●コ
第4章 マリコと加代子
「佐原さんに、結婚するように僕から勧めるよ。」

妻の加代子がシングルマザーになるのは可哀想だと思った。

「え?ヒロシ君から?」

「ああ。僕から言った方が佐原さんも踏ん切りがつくかと…」

「んー。そうかしら。他人の意見には左右されそうも無いけど…」

加代子は最初からシングルマザーでやっていこうと決心して子供を産もうとしているのか?
しかし、佐原め…結婚しなければ、女を何人作ってもいいと思ってやがる。ずるい男だ。

佐原さんをカッコいい男だと思っていたが、最低な卑怯者だと思い返した。

「私ね、新しい部署に…プロジェクトチームに抜擢されて…」

「え?そうなの?凄いな。」
僕より加代子は優秀だったが、プロジェクトチームに抜擢だなんて…
夫の僕にも人事を内緒にしていたのか…

「だから、子供をどうしようか悩んだの。」

「え?ああ…忙しくなるもんな…」

「で、佐原さんがチームリーダーで…」

「え?佐原さんが?」

「彼に相談したの。」

「ふーん。で、彼は何て?」

佐原さんが加代子を抜擢したのか。公私混同してるな。いくら好きな女でもプロジェクトチームに入れるなんて、汚い奴だな。

「赤ちゃんができたのは喜んでくれたわ。でも、時間を欲しいと言われて…」

何が時間だよ…
そうやって認知しないで逃げようとでもしてるのか?

「で、出来る範囲でやっていってみようって言ってくれたの。」

いい時だけ父親になるってか?

「出来る範囲でって…無責任だな。」

「ん…でも、私、プロジェクトチームで仕事をしたいの。佐原さんの元で仕事がしたいの。」

夫の僕に言う言葉かよ。
開き直りか?



/94ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ