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マリコのマ●コ
第4章 マリコと加代子
早く仕事を終えてマリコの部屋に行こうとすると、課長に呼ばれ、今日の営業での受注について説明を求められた。

僕はマリコの事で頭がいっぱいで、熱心に営業はしてこず、目標には程遠い受注だった。

僕が課長に会議室に呼ばれ、部屋に入る時に佐原さんは帰るところだった。
そして、笑顔で僕の肩をポンと叩き
「まぁ、頑張れよ。」
と言い、去った。

頑張れよ?
はぁ?何様なんだお前は!
いつも上から目線だし!
みんなにバラすぞ。僕の妻と不倫して、妊娠させておいて、取引先の美人女を囲い、妻を捨てようとしてると。

僕は佐原さんが憎くて仕方なかった。

でも、それも今日で終わりだ。
僕はマリコと結婚する事にするから。


僕は、会議室に入ると課長に、ウダウダと言われ続けた。
「お前の奥さんは仕事をきっちりするのになぁ。少しは見習ってみたらどうだ?」

はぁ?
ここで加代子は関係ないだろ?
なんで加代子と比べるんだ?あいつと僕の仕事はまるきり違うし。

1時間以上も課長に絞られた。
パワハラか?
個室に2人きりで、1時間以上もネチネチと…

課長は僕の肩を2回ポンポンと叩いて
「期待してるから頑張ってくれよ。」
と言い、会議室を出て行った。

期待なんてしてないくせに。
期待なんてされたくもないし。

僕は電気を切り、会議室を出た。
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