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第1章

腕を頭の上で組んだまま目を閉じて私を感じてくれている正一さん。
その正一さんの上にまたがり、いきそうになる私。

限界を迎えそうになる中で正一さんを愛しいと思い、私は正一さんを抱きしめる。
おでこに、頬に、口に、キスをする。
その間、私の腰は止まってしまうけれど、中を締めることは忘れない。

しばらく幸せな時間を過ごした後、再び腰を振る。
「もういく。」
「ダメ。」
このやり取りをしているうちに私に別の感覚が押し寄せてきた。

「ごめんなさい！いっちゃう！」
私は叫びながらさらに腰を振る。
正一さんはまだいっていない。
その思いで必死で耐えていたはずなのに。
とうとう堕ちた。
「んーーーっ！はぁーーーん。」
私は正一さんに抱きつき、体重を預けた。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・ごめんなさい。いっちゃいました。」
息も絶えだえに申告する私に正一さんは、
「僕も一緒にいったから大丈夫。」
と優しい言葉をくれる。

その言葉に反応して私の中はまた熱くなる。
そして無意識に締め上げてしまったのだろう。
「うぅ・・・」
無防備な正一さんは声を漏らしてしまった。

まだ正一さんは私の中にいる。
それを感じたくて、今度はわざと中を締める。

「ダメだ。」
言われるけれど、私は構わず締める。
正一さんがまた声を漏らす。
熱い吐息を私にくれる。

ずっと側にいたい・・・