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お姫様を助けに向かう途中でショタが触手に犯される話
第1章 1

 僕は森を歩いている。右手に剣、左手には盾。
 木々が生い茂り陽光を遮断する、深くて不気味な森の奥。そこにはお姫様が眠っているーーいや、悪い魔王に囚われている。
 僕は勇者だ。剣で魔王を倒し、お姫様を助ける。そのために生まれてきた!

「ーーあれは?」

 不審なものを見つけ、僕は足を止めた。大きな大木の根。地面に張り巡らされたそれが、うねうねと動いた気がした。
 見間違いだろうか。木の根がそんなタコの足みたいな動きをするわけがない。
 気のせいだと納得し、僕はその大木の横を通り抜けようとした。
 その時だった。

「うわあっ」

 突然根だと思っていたそれが、僕に襲いかかってきたのだ。うねうねと地面を這いながら僕の足元へ伸びてきて、身を引く間もなく足に絡み付いてきた。

「き、気持ち悪いよぉ」

 鎧の隙間から、ふくらはぎの辺りに触れた。柔らかくてねばねばしていてーーこれは木じゃない。魔王が仕掛けた罠か何かだ!
 僕はとっさに右手の剣で切りつけようとした。けれどそれより早く、体を這いのぼり、僕の腕へと絡み付いてきたかと思うとすごい力で締め付けられ、剣を落としてしまった。
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