この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お姫様を助けに向かう途中でショタが触手に犯される話
第1章 1
僕は森を歩いている。右手に剣、左手には盾。
木々が生い茂り陽光を遮断する、深くて不気味な森の奥。そこにはお姫様が眠っているーーいや、悪い魔王に囚われている。
僕は勇者だ。剣で魔王を倒し、お姫様を助ける。そのために生まれてきた!
「ーーあれは?」
不審なものを見つけ、僕は足を止めた。大きな大木の根。地面に張り巡らされたそれが、うねうねと動いた気がした。
見間違いだろうか。木の根がそんなタコの足みたいな動きをするわけがない。
気のせいだと納得し、僕はその大木の横を通り抜けようとした。
その時だった。
「うわあっ」
突然根だと思っていたそれが、僕に襲いかかってきたのだ。うねうねと地面を這いながら僕の足元へ伸びてきて、身を引く間もなく足に絡み付いてきた。
「き、気持ち悪いよぉ」
鎧の隙間から、ふくらはぎの辺りに触れた。柔らかくてねばねばしていてーーこれは木じゃない。魔王が仕掛けた罠か何かだ!
僕はとっさに右手の剣で切りつけようとした。けれどそれより早く、体を這いのぼり、僕の腕へと絡み付いてきたかと思うとすごい力で締め付けられ、剣を落としてしまった。